現役引退

最終更新: 2009-4-18 作成: 2005-6-10

Webページ掲載を始めてわずか半年でこのようなページを必要とするとは思いもよらなかった

路線の廃線もありますが，高調波ガイドラインや環境問題に対応すると，旧式の機材を使いつづけることが困難となってきているのでしょう。

くりはら田園鉄道

栗原電鉄時代の電化設備

	まだ電化していた頃，栗原田町駅でラーメンを食べて温まり，川で白鳥の飛来を待った記憶がある。ラーメン屋はなくなったが，廃墟の変電所と白鳥は相変わらずだった。
	津久毛駅近くの変電所跡。電化廃止から十年以上経っているがあまり変わっていなかった。

西日本旅客鉄道富山港線

城川原駅

	右手が変電所跡と思われる建物。取材から1年2ヵ月後にライトレールに生まれ変わった。
	6.6kV受電であった。

福井鉄道

江端変電所。レイアウト向き？

名古屋鉄道

DC600V線(廃線)

	新関変電所。美濃町線モ880形導入，大増発に対応して新関，野一色変電所ができた。
	野一色変電所
	田神〜市ノ坪。車両はデットセクションを通過中。車両正面左下に「死区間」票。右横の電柱より手前(新岐阜方)が架線電圧DC1500V。一つ奥の電柱より先(新関方)が架線電圧DC600V。
	忠節変電所。狭い所に押し込めたなぁ。
	相羽変電所。廃止した谷汲線にも送電していた。終点谷汲まで約12km，単線の電車線インピーダンスは0.05Ω/kmぐらい，起動時の電流を150Aとすると，ほかに車両がいなくても谷汲出発時90Vは電圧がさがることになる。実際，運行中はノッチを入れた瞬間にコンプレッサが止まりそうな音を立てていたから，運転には苦労していたのではなかろうか。

近畿日本鉄道

富雄

富雄駅前の変電所跡の建物は，外観を生かしたフランス料理のレストランに生まれ変わっています。

京福電鉄

嵯峨変電所

紅葉が美しい車折停留所のそばに煉瓦の堂々とした変電所があった。猫が入り込んで感電し電車を止めた事件もあった。2005年4月解体。

阪急電鉄

神崎川変電所

神崎川変電所。開けた場所に立ち，車窓からも楽しめる堂々とした建物であった。2005年5月解体

阪神電鉄

尼崎

尼崎。隣に新しく建てた建物はレンガ積を模したものとなり，景観賞を受賞している。

岡山電気軌道

京橋変電所

	建替えにより，背後のオレンジ色の建物に移転。

伊予鉄道

三津変電所

三津変電所は2005年に新築移転しました。

高松琴電琴平電鉄

畑田変電所

畑田変電所は開設時にジーメンス製の水銀整流器をわが国で2番目に設置しています。

広島電鉄

高須変電所

	昭和26年に電圧補償変電所として設置。戦前は己斐車庫に屋外き電設備あったので，その発展解消と言えるのかな。2005年3月に西広島変電所開設により現役引退
	手前の木造家屋は社宅でした。

荒手変電所

容量増加のため手狭な建物は改造せず移転となりました。

廿日市変電所

大正13年の廿日市町駅までの開業直前に認可されました。もともと桜尾に自社の火力発電所を作りこの変電所で受電して供給する計画でしたが，小型発電所は効率が悪いため買電に切り替えました。このためか非常に立派な建物です。

	正面はまとまりのよいデザイン。右手には宿直？の木造家屋がありましたが最近撤去されすっきりしました。どこかが模型を作ってくれたらP.E.のレイアウトに置きたいと言っていた人も。
	すっきりした正面とは逆に，背面は22kV受電のため特高機器が並ぶ。付近にある中国電力の鉄塔も古典的。

長崎電気軌道

出島変電所

ビルの一階にあった出島変電所。1961年までは，ここから大浦支線が分岐し，千馬町停留所があったそうだ。

熊本市交通局

大江変電所

	大正13年の開業時に車庫とともに開設した変電所であったが，工場機能移転により敷地の半分が福祉センターに生まれ変わった。
	交流を直流に変換する回転変流機はかつて多くの変電所で用いられたが，現在の国内の現役は本機のみと考えられる。枠の白色の5番のレバーは，交流電動機が始動し回転が安定した後に，直流側のブラシを回転子に接続するためのものである。
	交流側。GE製で750kW出力。大正時代に大阪市が購入し，昭和28年に熊本市に譲渡した。ブラシにメタルの軸受けなど，運転にはたいへん手間のかかる機器であり，予備機とはいえ，常に手をかけてこられた関係者の努力には頭が下がります。